08/15 生き急ぐ馬のどのゆめも馬 : 攝津幸彦 08/14 勝ちがたきいくさのはてし人々の心をぞ 思ふ。たゝかひを終ふ : 釈迢空 〜『倭をぐな』 08/13 あをあをと瀧うらがへる野分か
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2022 】2022/08/11~08/15
08/15 月読に途方もなき距離照らされて確かめにいくガスの元栓 : 渡辺松男 08/14 結論の出ぬようだから西瓜切る : 三好飛白 08/13 海底都市に大浴場のあることのほのあかるくて冷蔵庫閉ず : 小島なお &n
【遊行一句 −2022】2022/08/06~08/10
08/10 みどりごは泣きつつ目ざむひえびえと北半球にあさがほひらき : 高野公彦 08/09 アンメルツヨコヨコ銀河から微風 : 西原天気 08/08 水無瀬山我がふる里は荒れぬらむまがきは野らと人もかよはで : 後鳥
【 タイム食句 ー2022 】2022/08/06~08/10
08/10 オクラ切るこちら流星製作所 : 山田牧 08/09 電線に産毛が生えてくるような夕闇ぬるい水を噛みつつ : 田村穂隆 08/08 秋来ぬとサファイア色の小鰺買ふ : 久女 〜202
【遊行一句 −2022】2022/08/01~08/05
08/05 待てば来る男なりけり夕蓮 : 黒田杏子 08/04 カッキーンって野球部の音 カッキーンは真っ直ぐ伸びる真夏の背骨 : 木下侑介 08/03 なにほどの快楽(けらく)か大樹揺れやまず : 大西泰世 08/02
【 タイム食句 ー2022 】2022/08/01~08/05
08/05 冷蔵庫にほのかに明かき鶏卵の、だまされて来し一生のごとし : 岡井隆 〜『神の仕事場』 08/04 台風や薬缶に頭蓋ほどの闇 : 山口優夢 08/03 だまっても口がへらない食卓に
【遊行一句 −2022】2022/07/26~07/31
07/31 天にソドム地に汗にほふテキサスの靴もて燐寸擦る男らよ : 塚本邦雄 〜自選歌集『茴香變』・・『星餐圖』からは9首 07/30 風鈴と同じ柱で首吊らむ : 北大路翼 07/29 洗脳
【 タイム食句 ー2022 】2022/07/26~07/31
07/31 割りばしをわるしづこゝろきうりもみ : 万太郎 〜『流寓抄』 07/30 たこ焼きにトカゲのしっぽを入れたってバレやしないさ大阪の空 : 笹公人 07/29 鮎二ひきしばらく焼かず皿の上 : 前田雀郎 07/
放哉の墓に。たまたまホテルの裏
墓のうらに廻る : 尾崎放哉 ・・・小豆島で泊まったホテルの裏、 1分の近くにあったとさ。 焼けつく墓石に、ミミズ 干上がっても一人 1)41歳で逝去 2)東大卒、生命保険会社大阪支店次長から一転。 3)放浪の末、最後は
【遊行一句 −2022】2022/07/21~07/25
07/25 空はいま無言を搾っているところ あとにしよう音楽の話は : 笹川諒 07/24 水洟や鼻の先だけ暮れ残る : 芥川龍之介 〜「自嘲」と前書して 07/23 汽車が墜ちるみてゃあな音