05/25 「にんじんの賽の目切りつてどうやるの」科学者なりし夫が問ひくる : 徳高博子 05/24 夏草に倒す自転車飲屋裏 : 小澤實 05/23 卵黄にぬれたるままのやはらかい指頭におどる
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
うつうつと最高を行く揚羽蝶
鬱鬱と最高をゆく 黒揚羽舞ひあがりをり黒にまぎれて : 南輝子 〜『神戸バンビジャンキー』 田荷軒耕衣に惚れ込んだ渡邊一考さんへのオマージュ *色紙:世沙弥2Fのバスルームにかざってるけど、 たった一度も注目されないので
【遊行一句 −2022】2022/05/16~05/20
05/20 いつのまにさ月きぬらむあしひきの 山郭公今ぞなくなる : (よみ人しらず) 〜古今和歌集 05/19 不帰の五月百客百年来 : 相子智恵 05/18 大空に林檎がひとつありました
【 タイム食句 ー2022 】2022/05/16~05/20
05/20 冷奴くづして変なことをする : 鈴木茂雄 白飯(しらいひ)と言ひて差し出す左右の手よ こうしてゐること誤作動のやう : 阪森郁代 05/18 冷奴しばし仏像として見る : 藤田俊 05/17 木苺を摘みすぎ暮
【遊行一句 −2022】2022/05/11~05/15
05/15 座布団は全裸に狭しほととぎす : 山田耕司 05/14 身ひとつをまこと袋と感じつつ月よ今夜はどこで寝ようか : 佐藤弓生 05/13 今日もまた負けてうの花若乃花 : 坪内稔典
【 タイム食句 ー2022 】 2022/05/11~05/15
05/15 空き瓶を洗って部屋に置く それは墓標の予約でもある : 三田三郎 05/14 そら豆や楽しく終はるずる休み : 岡田由季 05/13 発芽したアボカド土に植える午後 したかったことの一つと思う : 俵万智 0
【遊行一句 −2022】 2022/05/06~05/10
05/10 五月来ば鳴きもふりなむほととぎすまだしきほどの声を聞かばや : 伊勢 〜古今和歌集 05/09 葉ざくらや人に知られぬ昼あそび : 荷風 05/08 やめたるわ こころの関西人を
【 タイム食句 ー2022 】2022/05/06~05/10
05/10 あの星の滅びるまでの舌鼓 : 平岡直子 05/09 砂糖匙くわえて見てるみずうみを埋め立てるほど大きな墓を : 我妻俊樹 05/08 ひとづまにゑんどうやはらかく煮えぬ : 桂信子 05/07 沢庵を嚙むと
【遊行一句 −2022】2022/05/01~05/05
05/05 空から青ひきずり出して空っぽ : 桃化 05/04 いちはつの花咲きいでて我目わがめには今年ばかりの春行かんと : 正岡子規 05/03 犬深く埋め浅きにものの種 : 小島明 &n
【 タイム食句 ー2022 】2022/05/01~05/05
05/05 わたしにもキウイにも毛が生えていて刃を受けいれるしかない身体 : 田村穂隆 05/04 春の土手どでかい弁当ぶら下げて : 静誠司 05/03 春菊は花になりたくないのかな まな板