01/05 手つかずに残されし問い鏡餅 : 桃化 01/04 湖底の森からの土産、と乾魚を置きて帰りき 再びは来ず : 松平修文 01/03 死者二万餅は焼かれて脹れ出す : 高野ムツヲ
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【遊行一句 −2022】2022/12/26~12/31
12/31 焼き捨てて日記の灰のこれだけか: 山頭火 12/30 季めぐり宇宙の唇のさざめ言しろく降りくる冬も深まる : 春日井建 12/29 うごけば、寒い : 橋本夢道 12
【 タイム食句 ー2022 】2022/12/26~12/31
12/31 蕎麦に入れるニシン求めて大晦日の町をさまようヒートテックマン : 穂村弘 12/30 むまさうな雪がふうはりふはりかな : 小林一茶 12/29 白菜と鱈を土鍋に入れているストリップ劇場のある街で : 平岡直
【遊行一句 −2022】2022/12/21~12/25
12/25 とほい火事とてもしづかな内視鏡 : 高梨章 12/24 カレンダー売り場でコートを着て立てば偽の宮沢賢治みたいだ : 正岡豊 12/23 豚の死を考へてゐる懐手 : 北大路翼 &n
【 タイム食句 ー2022 】2022/12/21~12/25
12/25 そうしないことができないわけじゃない別れのようにうどんを茹でた : 平出奔 12/24 とぐろ巻く血の腸詰(ブータン・ノワール)聖夜待つ : 中原道夫 12/23 相談があるんだという青年のおで
【遊行一句 −2022】2022/12/16~12/20
12/20 絶滅の鳥の姿で現れていちばんほしいことばをくれる : 岡本真帆 12/19 人工肛門(オストミー)のおなら優しき師走かな : 秋元不死男 12/18 幻獣のやうに粧ひ人形を見に来れ
【 タイム食句 ー2022 】2022/12/16~12/20
12/20 憎らしき昭和懐かし蜜柑に種 : 池田澄子 12/19 削ぎ削がれ腐り腐らせ舌つづみ打ちつづけるのか離島の贄に : 古谷智子 12/18 実(じつ)のあるカツサンドなり冬の雲 : 小川軽舟 12/17 やはらか
【遊行一句 −2022】2022/12/11~12/15
12/15 図書館に乱入する馬一瞬は美し : 安井浩司 12/14 時間っていつも燃えてる だとしても火をねじ伏せてきみの裸身は : 大森静佳 12/13 冬の山初老の男激しやすき : 関悦史
【 タイム食句 ー2022 】2022/12/11~12/15
12/15 すじがきがなくてもさしてまわしたらさいごはまるくなりてたこやき : 長屋琴璃 12/14 あら何ともなやきのふは過ぎてふくと汁 :桃青 寒さ退つて足の先迄
越智裕二郎さん、俳号は耕牛
急逝されて2週間余り。 FBにあげるのは遠慮していました。 きょう、小曽根環さんの個展会場で30分にわたる動画に 越智館長の慈愛あふるる表情・愛嬌こぼれる仕草が甦りました。 世沙弥でも2年ほど前から神戸方面の アート関係