04/25 臍といふ口が静かに人間の姿のなかに息づいてゐる : 前川佐重郎 04/24 どうやら築かれた八重桜(ハナ)を躑躅(ハナ)庭梅(ハナ)をさはるに : 河東碧梧桐 04/23 もう一度
カテゴリー: 短歌・俳句周辺
【 タイム食句 ー2021 】2021/04/21~04/25
04/25 なに食はむからだに問ひぬ春の暮 : 南十二国 04/24 美しき亡命客のさみえるに薄茶たてつつ外は春の雨 : 岡本かの子 04/23 春の灯や女は持たぬのどぼとけ : 日野草城 &
【遊行一句 −2021】2021/04/16~04/20
04/20 磯巾着に触る順番がいよいよ : 池田澄子 04/19 むねの清水あふれてつひに濁りけり君も罪の子我も罪の子 : 与謝野晶子 04/18 マスクして色々訊いて欲しそうな : 西生ゆか
【 タイム食句 ー2021 】2021/04/16~04/20
04/20 夕食を楽しみて食ふ音きこゆわが沿ひてゆく壁のなかにて : 斎藤茂吉 04/19 煮るうちに腸詰裂けて春の暮 : 岩田奎 04/18 鶏肉の切れ端になみだひきしぼる筋肉のちいささをお
【遊行一句 −2021】2021/04/11~04/15
04/15 まさをなる林の中は 海の如。さまよふ蝶は せむすべもなし : 釈迢空 04/14 相似形だから荒縄で縛るよ : 清水かおり 04/13 悦楽園園丁がのこす花式図は緋色の迷路シラクー
【 タイム食句 ー2021 】2021/04/11~04/15
04/15 基督も釈迦も外人さくら餅 : 山本紫黄 04/14 青空のあたたかな蜜が滴って君はかすかにつばさの匂い : 服部真理子 04/13 葡萄酒の色にさきけりさくら草 : 永井荷風 &n
【遊行一句 −2021】2021/04/06~04/10
04/10 やどかりの沢野くんいま脱皮中 : 秋月祐一 04/09 花の上にしばしうつろふ夕づく日入るともなしに影消えにけり : 永福門院 〜風雅和歌集 04/08 春雨や小磯の小貝ぬるゝほど
【 タイム食句 ー2021 】2021/04/06~04/10
04/10 箱舟に袋も豚も投げ入れて落ちたる豚は黄河を泳ぐ : 土屋文明 04/09 円卓を回され海胆を逃したる : 小原啄葉 04/08 朝食をとるように抱き合ったなら友人としてコーヒーを飲
【遊行一句 −2021】2021/04/01~04/05
04/05 淀川は広いな鴨川とは全然ちがうなほとんど琵琶湖じゃないか : 橋爪志保 04/04 人恋し灯ともしころをさくらちる : 加舎白雄 04/03 今やかの三つのベースに人満ちてそぞろに
【 タイム食句 ー2021 】2021/04/01~04/05
04/05 米をとぐ昨日も今日も模範囚 : 滋野さち 04/04 どの街に住んでも荒れるこの肌は握りつぶした果物のいろ : 中野霞 04/03 山葵摺る夜や探査機の着陸す : 篠崎央子 &nb