09・10 もうなにも起きない部屋にかぐはしく腐る洋梨ほどの異変を : 西田政史 09・09 生玉子くづれて憂しや朝の鵙 : 鈴木真砂女 09・08 おもむろに茶碗のふたをそっと取りすすれどだ
<アートな一句 2027> 2027/09/06~09/10
2027/09/10 鹿がつと公家顔あぐる夕霞 : 山尾玉藻 2027/09/09 月光や肉の下絵として骨は : 高田祥聖 2027/09/08 菊の花束きつくないやうに括る : 谷口智行 &
<アートな一句 2026> 2026/09/06~09/10
2026/09/10 遠鹿のさらに遠くに鹿のをり : 後藤夜半 2026/09/09 うつくしく狂ふなどなし蓬髪に虱わかせて祖母は死にたり : 石牟礼道子 2026/09/08 水澄むやN極青
<アートな一句 2025> 2025/09/06~09/10
09・10 またわたしだけが残った そう言って花瓶は夜の空気を抱いた : 木下龍也 09・09 月の出や野武士のごとくピアニスト : 田中亜美 09・08 全校の運動会に人が消えひとりで踊るオ
<遊行一句 −2027> 2027/09/01~09/05
2027/09/05 根は松を持ち上げてをり鰯雲 : 今瀬剛一 2027/09/04 こおろぎのあたま哲学詰まりたる : 仲寒蟬 2027/09/03 ぽんこつの時代を群れて秋の蠅 : 堀之内
<遊行一句 −2026> 2026/09/01~09/05
2026/09/05 満月が偽薬に似る夜なら眠れ : 野名紅里 2026/09/04 晴れ上がる銀河宇宙のさびしさはたましいを掛けておく釘がない : 杉崎恒夫 2026/09/03 蚯蚓鳴き物
<遊行一句 −2025> 2025/09/01~09/05
09・05 結局、ねむり薬は売ってもらえず薬局の前に立葵の立ち枯れ : 千種創一 09・04 星月夜いまもどこかに開かずの間 : 塩野谷仁 09・03 戦争になったらメガネやコンタクトどころじ
<飲食一句 2027> 2027/09/01~09/05
2027/09/05 エリンギに閉じ込められてゐるらしき : 鴇田智哉 2027/09/04 秋風や名物まづき太郎蕎麦 : 久保田万太郎 2027/09/03 路地裏の酒屋につまむ月見豆 :
<飲食一句 2026> 2026/09/01~09/05
2026/09/05 観音の指の反りとひびき合いはるか東に魚選るわれは : 大滝和子 2026/09/04 白桃の産毛ほどにも闘へず : 対中いずみ 2026/09/03 真イワシの手びらきス
<飲食一句 2025> 2025/09/01~09/05
09・05 椎茸のきれこみにつゆ溜まりけり : 小野あらた 09・04 炊飯器に知らない人のふるさとが憑いてこの秋 臍の匂い : 高柳蕗子 09・03 気がつけば俺も妖怪夜の桃 : 鈴木明 &