06/30 人間を撲つ音だけが書いてある : 阿部青鞋 06/29 夏を待ち茅の輪くぐりの時空超えいにしへ人もどこでもドア好き : 柴田典昭 06/28 夏の月退かせば暗い穴ひとつ :
memo -0602
*くちなし *アガパンサス *半夏生 *ゆすらうめ *ねむ
【遊行一句 −2024】2024/06/21~06/25
06/25 処方箋一枚に南風吹く日なり ; 友岡子郷 06/24 熱たかき夜半に想へばかの日見し麒麟の舌は何か黒かりき : 中城ふみ子 06/23 未来もう来ているのかも蝸牛 : 菅千華
【 タイム食句 ー2024】2024/06/21~06/25
06/25 オムロンのムロのあたりでやんわりと卵が温められてるような : 佐藤りえ 06/24 サイダーをほぐす形状記憶の手 : 小津夜景 06/23 墜ちてゆく梅実の黄の濃く匂ひ誰の眼
【 アートな一句 −2024】2024/06/21~06/25
06/25 神の彫刻ならば頭を垂れてゆく黄泉平坂鍾乳洞は : 古谷智子 06/24 鍵盤は水の冷たさ夏館 : 小山玄黙 06/23 病める児はハモニカを吹き夜に入りぬもろこし畑の黄なる月
memo 06-01
*魚の脳 *馬の肝臓
【遊行一句 −2024】2024/06/16~06/20
06/20 すごく近いと高速も音速も変わらない あなたあたしの雷でした : 初谷むい 06/19 夕立の戸をただ一度叩きしのみ : 生駒大祐 06/18 きっとだれも殺さず終わる人生の長
【 タイム食句 ー2024】2024/06/16~06/20
06/20 あんずほたほたになり落ちにけり : 犀星 06/19 豆腐屋の湯気がここまでやってきて狛犬ちょっといい顔してる : 岡野大嗣 06/18 鎌倉の水羊羹と無常観 : 大木あまり
【 アートな一句 −2024】2024/06/16~06/20
06/20 ミサンガの藍の涼しき介護かな : 鳥居美智子 06/19 でもいつかとても優しい羽を借りライナーノーツのようだと笑う : 笹川諒 06/18 渦強きアイヌ文様蝸牛 : 今瀬一博 06/17
【遊行一句 −2024】2024/06/11~06/15
06/15 診てもらひに行く真面目なTシャツで : 西生ゆかり 06/14 池水は濁りににごり藤波の影もうつらず雨降りしきる : 伊藤左千夫 ・・・桜桃忌 太宰治が心中事件に際して、伊馬春部あてに