06/15 ゆで卵不器用に剥くその手つき百年後にもまた思い出す : 松野志保 06/14 冷奴しばし仏像として見る : 藤田俊 06/13 本郷の居酒屋チムニー順々に出禁になっていったひ
【 アートな一句 −2024】2024/06/11~06/15
06/15 甕の水わが顔吸ひてとつぷりと納屋の暗がりに光りてゐたる : 河野裕子 〜『森のやうに獣のやうに』 06/14 国際劇場深夜の椅子に河太郎 : 高篤三 06/13 噴水のまわ
【遊行一句 −2024】2024/06/06~06/10
06/10 死ぬまでの未来の自分がをさめられ鏡にありぬ太平洋や : 渡辺松男 06/09 引出しのない机あり夜の蟻 : 桃化 06/08 雨の日の猫を見てるとハメハメハ「雨天休み」はたぶ
【 タイム食句 ー2024】2024/06/06~06/10
06/10 鮒鮓のもてはやされてゐて減らず : 伊藤宇太子 06/09 海に身体を預けるような冗長な語りをありがとう 初鰹 : 堂園昌彦 06/08 結ぶよりはや歯にひゞく泉かな : 芭
【 アートな一句 −2024】2024/06/06~06/10
06/10 身をそらす虹の 絶巓 処刑台 : 高柳重信 06/09 レコードとステレオアンプ残されて今宵滅びる家系もあらん : 笹公人 06/08 モナリザに仮
【遊行一句 −2024】2024/06/01~06/05
06/05 くっつきにくい首だね 坊や : 榊陽子 06/04 詩はきつと母国の深みゆ生るるもの国境線は動くとしても : 紺野万里 06/03 汗ながら静かな顔でありにけり : 森賀まり
【 タイム食句 ー2024】2024/06/01~06/05
06/05 ほそき腕のしろさよひとしずくの蜜のもう点滴を打つ場所がない : 加藤英彦 06/04 座りゐてきれいな人や冷奴 : 谷雄介 06/03 皿あらふ夜半おもふなり口臭といふはあり
【 アートな一句 −2024】2024/06/01~06/05
06/05 白鍵ははかない渚あたたかな雨に打たれるのを待っている : 笠木拓 06/04 フリードリヒ・ニイチェのごとき雷雨かな : 平井照敏 06/03 ギャラリーはあちら、と声の指す
【遊行一句 −2024】2024/05/26~05/31
05/31 金雀枝縦横無盡に吹かれ西行が持ちかへりける砂金三萬兩 : 塚本邦雄 〜『不變律』 05/30 非常口の緑の人と森へゆく : なかはられいこ 05/29 おまえらはさっかーし
【 タイム食句 ー2024】2024/05/26~05/31
05/31 虹を捕ろうかいやいや食堂で飯でも食おう : 細谷源二 05/30 戦争の果てにみどりの象が死ぬしづかに冷めるスープみたいに : 西田政史 #象な一句 (一首) 05/29