手打ち蕎麦教室を開いた『植田塾』でお昼30食限定で 500円蕎麦が食べられる。名付けて<吟醸そば>。吟 醸酒の精米と同様に玄蕎麦の中心部分の粉で打つ。粗挽 きの香りに対してのど越しの蕎麦。打ち手の人柄がでる。  
林住期 : インドの人生観
2千年前のインド人の人生観。第3ステージのライフス タイル。主人がホッと家を出る。旅に出て、自分がいま までやりたいと思ってもやれなかったことをやる。森に 入って瞑想するとか、バイオリン片手に都市を遍歴とか。 (山折哲雄
京の持ち味、浪速の食い味 : 上野修三
持ち味は食材が持っている固有の味。食い味は食べ手の 各々の味覚にまで合わさんとする味。全国どこからの商 客にも納得のいく味に。持ち味を生かしつつ、良質のだ しによってまったりとした深みある食い味を完成させた。 (なにわ大
よし庵 : 枚方
蕎麦打ちにいれる黒すり胡麻を買いにきてくれる『よし や』。ご主人はそば粉の製造販売だが奥様が手打ちの蕎 麦屋を。はやりの気取った店でなく定食屋風情が泣かせ ます。すぐ横で挽きたての粉を手打ち。隠れすぎた名店。 (よし庵)
『日本の「伝統」食』 : 森枝卓士
「You are what you eat.アナタとはアナタが食べるも の。そんな言葉がある。私たちは食べたものでできあが っている。血も肉も骨も。そう思うと・・美食でなくて いいから、真っ当な食を」。おだしの店『うね乃
富士登山 : 私の履歴書
電通顧問・成田豊の連載。先輩吉田哲学をひく。「登り はじめたら決して頂上を見上げてはならぬ。周りも見る な。足元だけを見て進めば、いつの間にか頂上に着く。 もし見るなら太陽を仰げ。俺はあそこまで登るのだと」。 (日経連載
『怖い絵』 : カルパッチョ
中野京子が名画の背景を読み解く。歴史の表では語られ ない秘話が続々。最初のドガ<踊り子>から毒気十分。 同じタイトル、久世光彦の短編読後のゾクゾク感に酷似。 カルパッチョの語源となる画家の存在をこの本で知った。 
胡麻の花ことば : たくましく生きる
ごまやんスタッフが喜界島滞在中。町役場の募集してい た白ゴマの花ことばが決定。喜界高校生の<たくましく 生きる>。ゴマの野生味がぴったり。ところでゴマの花 は意外に可憐。猛暑に絽の着物で粋にたたずむ女を想う。 (花ことば
国産食料品ポイント制度???
<国産品を買えばポイントがつく>。農水省が検討して いるというけど、どの方向からみてもピントはずれ。ゴ マ栽培でいえば生産性を高くしてコストを下げることが 再優先課題。輸入と国産の価格差が10倍はあんまりや。 (食にメス
『いろはに食養生』 : 武鈴子
わだまんHP<胡麻薬膳>でレシピ連載中の武先生の新 刊。江戸の食育本『和歌食物本草』を薬膳の視点で紹介。 <白胡麻は肌へ潤をし虚労治し血筋を通じ風を去るなり> 575の和歌のリズムにのせるところが江戸庶民の知恵。 (本)