浮世絵を作った男と言われる。<山中常磐物語絵巻>は 今のエログロ漫画を笑い飛ばすエネルギー。辻氏は日本 の美意識には<わびさび>とは別に<かざり>の系譜が あると主張。その代表に又兵衛<浄瑠璃物語>をあげる。 (絵巻)h
『そばの浮世絵全集』 : 山本重太郎
歌舞伎にも落語にも蕎麦屋はよく登場するが、浮世絵の 蕎麦シーンをまとまってみるのは初めて。豊国、国貞、 広重、北斎、芳年。胡麻摺りの浮世絵はないのでうらや ましい。唯一北斎漫画のすり鉢男を<楽楽ごまあえ>に。 (蕎麦浮世
『チベットを知る夏 2008』:和田武大写真展
五輪直前に騒動の火種となったチベット。ダライ・ラマ が居住するチベット亡命政府は半世紀前からインド北部 にある。その地域を1年半かけて漂流した記録写真展が <チャクラ>で。和田武大は9月より和田萬に入社予定。
五輪のスター誕生 : ブラックサンダー
無名の若者がメダルをゲットしスターとなる瞬間は美し い。若者に人生を賭けてきたコーチと抱き合うシーンは 更にウルウル。その影で突然クローズアップされる食物 がある。体操の内村航平御用達30円チョコ。売れるぞ。 (北島コロ
和田萬スタッフが大学准教授に
繁昌亭横丁和田萬のスタッフが<大阪千代田短期大学> の准教授に。新規に<観光コース>開設にあたって迎え られました。和田萬がゴマ栽培する日本の僻地、離島を まちおこしすることもテーマに。観光を農業の切り口で。 (大学)h
『奇跡のリンゴ』 : 木村秋則
<ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合う>。 リンゴの無農薬栽培は絶対不可能。その奇跡をなしとげ た。ポイントは自然に帰す事。堆肥すら与える必要はな い。雑草は雑草で土を耕す役割を果たす。ゴマはどうだ。 (木村秋
『闇の子供たち』 : 阪本順治監督
ペドフィリア(幼児性愛)を扱って真っ向勝負。オブラ ートに包まずいくつものエピソードをすべて尊厳高くリ アルな映像でみせた手腕は覚悟の潔さの結果。タイ人も 日本人主役も最後で<闇の大人たち>に。だれもが闇を。
『道元の冒険』 : 蜷川演出
坐禅をはじめた。それも少しはあって久々に井上ひさし の舞台をみたくなった。おおかた40年前の作品。蜷川 さんもこの頃演出家デビュー。懐かしさもあった。ラス トはテレビ画面が無数におりてきて北京五輪中継の演出。  
冷かけ蕎麦 : これからの主流に
夏場限定で<冷かけ>がふえている。<ぶっかけ>では ない。かけそばのクールバージョン。そもそも手打ちで かけそばだと即蕎麦がのびてうまくない。ところがこれ だと1秒を争うことはないし、出汁のうまさがひきたつ。 (梅おろし
箸・橋・嘴 : 季楽(鍵善発行)
ハシを含む梯子、柱。橋はこちらとあちらのハシつなぐ もの。梯子や柱は地上と天上をつなぐもの。箸の語源は 嘴。食物と口の間を取り持つ道具。難波橋で産まれて天 神橋で食の商いさせてもろてる身とすれば橋と箸は因縁。 (季楽)h