12・15
高千穂の闇にほろほろ浮かびおる尻尾のついた電子炊飯ジャー : 笹公人
〜〜勾玉にゴジラの胎児ねむりおり
12・14
血を血で洗ふ絨毯の吸へる血は : 中原道夫
〜〜置き惑はせる怨念掟
12・13
午後八時ひとり「なか卯」に消ゆる課長けふの暴言許してやるか : 牛尾誠三
〜〜ひょっとして背中で唐獅子飼ってます?
12・12
わかって欲しい口内炎があることを : 北王路翼
〜〜疣疣だらけの五臓と六腑
12・11
立ちて飲み坐りて含む水の量 真夜のわたしは沼になりたい : 春日真木子
〜〜その男沼田はきょうもネクタイで