昭和30年頃の大阪天満。
干上がった堀川に河童、がたろが
長靴で川底の廃品をあさっていた頃、
橋のねきの自転車屋さんに小僧さんがいた。
ふつうに番頭はんと丁稚どんと呼んでいた時代。
自転車屋さんは自動車修理会社になったけど、
小僧さんは小僧さんのまんまだった。
30歳の小僧さんは、カメラを手にした。
いつも無口でおだやかな目だった。
72歳、写真展をやってると人づてに聞いた。
追悼写真展・・・ひとりでひっそりとバイバイしていた。
小僧の神様だ。
栗原幸一 写真展
<SL 蒸気機関車>
@ MAG南森町アートギャラリー