『家族の肖像』

学生時代に昂ぶった映画のポスターに
フラフラと誘われてしまう。

ヴィスコンティ『家族の肖像』
エンディングのスタッフクレジットに重なり、
バート・ランカスターがベッドで息を引き取るシーンだけは
かすか残像としてあったが、ほかは全く違っていた。

映画は記憶のなかで発酵し、十年二十年と
熟成していくものらしい。
しかし、熟成肉がうまい、とは限らない。