5・25
鳥にならうか桜桃を口に継ぎ : 鎌田俊
〜〜喉仏からくりだす空也
5・24
父のなかに芥子のながれている夜をうどんすすりてとおく噎せおり : 内山晶太
〜〜蔓一本サド侯爵の弁明を
5・23
ピーマンは出ないわメロドラマだから : 工藤恵
〜〜反芻上手な胃アイヒマン
5・22
舌の上ゼリーのかけら回しつつ運命はない、ないものはない : 雪舟えま
〜〜 手品師のほ〜らごらんに頭をよせて
5・21
我とわが舌を舐むるにあやめ咲く : 三橋敏雄
〜〜眼窩にどしり肉球はまる