11・15
わからなくなれば夜霧にたれさがる黒きのれんを分けて出でゆく : 山崎方代
〜〜入り口がすとんと出口いらっしゃい
11・14
出涸らしの茶をだらだらと飲む冬よ : 津久井健之
〜〜オレンジペコペコ新人不在
11・13
友達の生まれた日づけを祝おうとわたしはもやしをたくさん食べる : 永井祐
〜〜携帯へぶたばらぶたばらとまらない
11・12
蜂蜜の横の七味や冬に入る : 佐藤文香
〜〜爪切りたしか片付けたはず
11・11
カレー炒めのうえに足踏みしていたる猩々蠅を夜半ながめおり : 内山晶太
〜〜怖がらず強火で一気オムレット