藤蔵たっぷり 『瓢箪棚の段』

藤蔵たっぷり。
『瓢箪棚の段』の長丁場、
切腹あり、大立ち回りあり、
三味線藤蔵が暴れまくる。
もはや掛け声とはいわぬ。
押忍の唸りから雄叫び咆哮へ。

この『彦山権現誓助剣』、
まるで小劇場の不条理コメディ。
めちゃくちゃでおもろい。あきさせない。

咲穂太夫が織太夫になって、
藤蔵とのコンビをまだ聴いていない。
このふたりで、連続三年ぐらい集中して、
公演を企画してほしい。
そうすれば、文楽が歌舞伎人気以上になるときが
かならず来る。