9・25
行きのバスでハナクソ食べていた男性を誰かに話してから忘れたい : 山川藍
〜〜終電に消化不良の顔ばかり
9・24
喉に沿ひ食道に沿ひ水澄めり : 岡田一実
〜〜肛門までも清き流れに
9・23
隣の人の胃腸の痛みを思うこと 生きること 赤いスカーフを買うこと : 野口あや子
〜〜できふでき優先順位日替わりに
9・22
月を待つ等間隔に箸を置き : 金子敦
〜〜遅刻の理由劇を盛りすぎ
9・21
肛門をさいごに嘗めて目を閉づる猫の生活をわれは愛する : 小池光
〜〜味蕾とは荒野にあらむ来世とも