遭遇一句 11・11〜11・15

1115

愛欲に揉まれしシャツを踊らせて渦なす夜のコインランドリー : 谺佳久

 

1114
解脱解脱と枯葉来たるを掃きにけり : 関悦史

 

1113
このさき石を投げることがあるだろうかたまたま落ちてゐたとして : 平井弘

 

1112
淋しい寝る本がない : 尾崎放哉
1111
人を抱く時間は冬の虹に似て一生のうちのほんのわずかの : 吉川宏