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おもむろに強火に変えて言うことを聞かぬレタスを炒めんとする : 松村正直
〜〜上方の益荒男ぶりはきわきわに
11/19
吐くだけの息を吸うなり大根畑 : 橋 閒石
〜〜死んでしまえばおでんに沈む
11/18
とりの内臓(もつ)煮てゐてながき夕まぐれ淡き恋ゆゑ多く愉しむ : 辰巳泰子
〜〜ホルモンの中身知るほどわからなく
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戯曲よむ冬夜の食器浸けしまま : 杉田久女
〜〜列長し顔見世の女子トイレ
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水という昏い広がり君のうちに息づく水に口づけている : 服部真里子
〜〜未必の故意肺炎球菌貰い受け