あてそば、と、そばがき

その昔、凡愚の太い蕎麦を初体験したときは
なんじゃ、これ!
その無骨で粋な伝統は連綿と弟子たちに引き継がれ。
ここでは<あてそば>という。
このネーミングは正解。
喉越しの蕎麦切りではなく、酒の肴としての蕎麦である。

さて、次に控えしは、そばがき。
それも揚げタイプと食べ比べもできる。
こういうバリエーションは呑助には一番。

生酛純米カネナカ(山口)をチロリでぬる燗。
やめられず、鯨波(岐阜)でもう一合。

この店の変な名前、
じゃんけんで負けて蛍に生まれたの
池田澄子の俳句を思い浮かべる。