尾花友久

wad の小林が21世紀の陶土に埋もれた
若い才能を発掘する感度は鋭い。

尾花友久の掴んでくる土はぶっきらぼう。
工芸ではない。彫刻でもない。そのまんま土くれ。

なにもすることがない、と呟いて
「作らない彫刻家」宣言をした男、福岡道雄。
その深い思索の果てに漂うポエジーが
この尾花の心の冥界の底にも積層する。
いとおしい。