【タイム食句  -2019】04・06〜04・10

04/10

浅酌や花は桜という仮説 : 宇多喜代子

 

04/09

幾年を火に抱かれてキッチンに吊るされている手鍋のへこみ : 加藤英彦

 

04/08

輸血しながら桜餅一つ食ぶ : 橋本鶏二

 

04/07

襞襞にひかりをいだき春甘藍しよぢよくわいたいのごとく仄めく : 南輝子

 

04/06

山の蝶コックが堰きし扉に挑む : 竹下しづの女