今さら、チュチュのひらひらやタイツのもっこりを
見たいとも思わないが、『白鳥の湖』へ。
バレエ・アム・ライン
いわゆるクラシックのバレエカンパニー。
モダンやコンテンポラリーのダンスチームであれば、
斬新でエキセントリックな演出は当たり前だが、
白鳥の新解釈はどんなもんやと冷やかし気分。
いわば、能舞台で地謡も鼓、笛の囃子方もありながら、
『道成寺』でびっくらぽんの
衣装と表情でシテやワキが乱舞するようなもの。
能とおなじで、最初はうつらうつらとっつきにくいけど、
後半俄然脳波が同調、すうっと湖に引き込まれる。
ラストはどっとアドレナリン。