松岡正剛のいう『日本力』とは、
伝統的前衛力と前衛的伝統力をつなげている
知覚身体に宿すべき力。
ケータイ電話にストラップをつけるのは
日本人だけ。海外では単なる機械。
日本人はそこに気持ちを入れ、ものに生命を与える。
~ネイルアートの爪は芭蕉の句をケータイで打つ爪になってほしい。
タトゥーには若冲のニワトリや菱田春草の落ち葉が散ってほしい~
ガングロやルーズソックスにも<祭り>や<畳のへり>をもっての
日本力分析がおもろいが、ここでも松岡は『邪悪』という
キーワードをだしてくる。
~与謝野晶子にも樋口一葉にも共通しているのは「邪悪」
というもので、世の中は邪悪であって、一番大事なものは
邪悪からしか生まれない~
かねてから、日本の美学を影・飾り・悪趣味のパワーと考えて
いるが、悪という切り口は完全にこれらに重なってくる。
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◆「陰」のよさを知る。
それは「自己」や「自我」から解き放たれ、自然と
一体化すれば可能です。
明かりを消せば、星が見えるのです。
/ エバレット・ブラウン