<私の肖像>と名付けられた写真展。
私の・・・
被写体のそれぞれが、自身が気づかない<私>を発見する、
というごくありふれた幼稚な写真論に惑わされてはいけない。
小説家が単に物語をでっちあげるだけでは成功しない。
己の恥部を、肉体を反転させて晒し者にして
初めて作家たりうる。
同様に、写真家も己の血と風土を曝け出さなければ、
他人の肖像写真など撮れはしない。
内倉真一郎『私の肖像』展
ブルームギャラリー
*写真集を購入すると、
肖像写真を撮ってもらえるそうなので、
この機会に是非。