米谷健+ジュリア : Dysbiotica

大海原の神秘、憧れのあおいサンゴ礁。
 
サンゴは藻類と共生。そのバランス破壊によって
微生物のミクロ世界の崩壊がマクロへ連鎖、
人間、動物、微生物の世界の崩壊の始まり。
サンゴ礁の白化現象は死滅の現れ。
美の幻惑は死の予言。
南方熊楠の執拗に拘った菌類研究の
連綿たる水脈をここに思い至る。
 
米谷健+ジュリアは、
世界各地のレジデンスでノマド生活をして、
5年前から日本で無農薬の百姓スタート。
微生物と共生の暮らし。
 
先にあげた、原発、塩害、微生物破壊、
環境社会にクリティックなテーマを標榜しながら、
美とユーモア、芸術完成度の極北を志向している。
 
*今回のミュージアム展示は3月まで続きます。
この後、4月以後は世沙弥コレクションで
ご覧いただくことができます。
おたのしみに。