玉三郎、傾城雪吉原

同じ時代を生きてきた
日本の立女形を最後まで見ときたい、
そう思うて当たり前。

松竹座での舞踊。
口上で五枚の打掛を披露、
黒地にド派手な正月飾りを
全部乗っける奇想天外な打掛。
「かぶきですもん、なんでもあり、ホホ」
そう、正統やない破れ社会のあぶれ者が
好き放題してこそのおもしろさ。

傘に雪、
奈落からセリ上がってくる
傾城、玉三郎。
大向こうから掛け声。
それもコロナでまぼろし〜