赤松音呂 〜〜富山市ガラス美術館

渡り鳥は体内に地磁気センサーを持っていて
目的地への長距離の旅をする。
バクテリアも地磁気を感じる。
その<地磁気>をグラスの中の針の動きで
幽かな音を発生させて、視覚化した作品が
名付けて『チジキンクツ』
地磁気+水琴窟である。
別の作品は『チョウズマキ』
手水鉢+渦巻き
小川のせせらぎや和蝋燭の<1/fのゆらぎ>を
渦巻きで発生させ、その宇宙音を
内臓器官のホルンから響かせる装置。
電子工学と茶室を絡めとる発想はユカイ痛快。
日常から非日常の茶空間に入る時の気づきを
与えてくれる音の<結界>。
暮らしの思想がすばらしい。
赤松音呂
〜〜富山市ガラス美術館
3月14日まで