『卅三間堂棟由来』呂勢太夫・藤蔵・玉佳

文楽劇場6月公演の特徴は
同じひとつの演目を4つのチームが競う。
午前と午後、日程の前半と後半
選ぶのは、呂勢太夫と藤蔵。

『卅三間堂棟由来』
柳の精と人間の男の異類婚姻譚である。
幽玄と妖艶のあわいを行き来する呂勢の 浄瑠璃。
極限まで誘惑する藤蔵の太棹
(完全に弦が切れた一瞬あり)。
樹の幻の精を追う男の、
狂うほどのあはれを滲ませたのは
人形遣いの玉佳。

前半は9日まで。当日券、たぶん有り。