【遊行一句  −2021】2021/11/06~11/10

11/10

断面のやうな貌から梟鳴く : 津川絵理子

 

11/09

しっぺ返しを食う日を怖れつつ待てり、冬旱の土が妙に明るい : 生沼義朗

 

11/08

冬来たるごとりと嵌めて乾電池 : 奥坂まや

 

11/07

重なれる落葉の間より覗く闇この世の外へ落ちてゆきたり : 光栄堯夫

 

11/06

黄落やひとでゐるのもむづかしい : 佐藤りえ