加藤巍山の仏

〜この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉(鷹女)

東福寺に来てこの覚悟なければ、
紅葉には目を閉じて通り過ぎ、
加藤巍山の仏に会いにいくべし。

瞑想筋肉に打ち込まれた鎹(かすがい)。
奥の茶室には阿弥陀如来。
折からの時雨が小間の障子を
激しくたたきつづける。

長谷川等伯<自 雪舟五代>の名乗りに倣い、
<自 光雲五代>と。
むしろ<ミケランジェロ百代>か。

@ カホ・ギャラリー(12月5日まで)