【遊行一句  −2022】2022/01/06~01/10

01/10

いつしかに正月も過ぎて、 /わが生活が /またもとの道にはまり来れり。 : 啄木

〜悲しき玩具

 

01/09

これ着ると梟が啼くめくら縞 : 飯島晴子

 

01/08

小夜衣筬打つ音の身に添いて織色深く雪は来にけり : 志村ふくみ

〜石牟礼道子に贈った『小裂帖』の表紙裏に

 

01/07

参考にならず参考にせず雪女 : 正木ゆう子

 

01/06

早朝に起きて出てゆくのみの部屋 線描ほどの淡さを持ちぬ : 北辻一展