【遊行一句  −2022】2022/02/01~02/05

02/05

父に頬を打たれるやうな懐かしい痛みのなかに咲いてゐる梅 : 荻原裕幸

 

02/04

ちぐはぐの下駄から春は立ちにけり : 一茶

 

02/03

淡雪の中にたちたる三千大千世界(みちあふち) またその中にあは雪ぞ降る : 良寛

 

02/02

耳糞の蜂になるまで冬籠 : 子規

 

02/01

鬼すらも都の内と蓑笠をぬぎてや今宵人にみゆらん : 凡河内躬恒