【遊行一句  −2022】2022/03/26~03/31

03/31

戰争勃らざるもおそろし靑麥の禾もてくちびるに粍の傷 : 塚本邦雄  

〜詩魂玲瓏

 

03/30

もう誰の墓でもよくて散る桜 : 遠山陽子

03/29

世の憂きて沙陀調なき宴にもしばし華やぐ弥生かな : 近藤宗紀

〜世・沙・弥を詠み込んで

03/28

完璧な椿生きてゐてよかつた : 武藤紀子

03/27

春風の花を散らすと見る夢は覚めても胸のさわぐなりけり : 西行

〜夢中落花と云事を、清和院の斎院にて人々よみけるに・『山家集』

03/26

ふんどしのゆるんで暮るゝ花見哉 : 正岡子規