『玲瓏』でも博覧強記の凄腕、下村尤二氏が
『ガラスと塚本邦雄の短歌』として、生涯全作品から
ガラス、およびその縁語を含む短歌を選びだした
研究論文を発表された。271首におよぶ。
・五月来る硝子のかなた森閑と嬰児みなころされたるみどり
・壮年のなみだはみだりがはしきを酢の壜の縦ひとすぢのきず
・硝子戸に紺の夜は満ちありし日の父にわが殺意うしほなす
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◆ラムネ飲む伊吹吾郎の咽頭佛 ほとけはつねにそこにいます
塚本邦雄先生のお気に入りの役者は伊吹吾郎。
はじめてお宅にうかがったときに『無用の介』のビデオが
並んでることが意外で、その上なぜかそのビデオを
借りるはめになったことをおもいだします。