清介さんの太棹、
2022年の難波の夏の夜に
響りわたる名演奏。
憑依、狂気の激情から流麗な調べ、
さびわびしをり、さまざまなる意匠の
音楽表現が全天の花火のごとくなだれおちる。
千穐楽、ということもあったのか、
しかし、文楽はスタンディングオベーションも
カーテンコールもないので、
淡々とむしろ清々しく潔いものだが。
・・これは偶然だけど、先週讃岐の金比羅大権現と
金毘羅さんの芝居小屋を回ってきたばかり。
演目『花上野誉碑』がそこにまつわる物語
であったことも低周波波動に作用したようだ。