阿古屋琴責の段

藤蔵、たっぷり一時間、
阿古屋琴責の段。
床本にも「拷問」という言葉が
何回も出てくる面白さ。

脇の収穫は、悪役・玉佳。
滑稽ぶりがおおらか。
もう一人、
「新口村の段の口」の碩太夫。
床と言っても御簾の中から、
声はすれども顔見えず。
艶のある声量。
聞く度、伸びしろの大きさが頼もしい。