背割り桜 : 春の吟行

背割り桜
木津川と宇治川と桂川の合流水域
おお、佐保姫が裸身で戯れている。

川に挟まれた堤の延々とつづく両サイドに
老いた巨大な枝垂れ桜の花びらが
銀にきらめく鱗のように吹雪いて
肌にまとわりついて来る不気味。

食句塾
春の吟行ですですでしたでしでるべる