猪瀬直樹の汗

溽暑である。
線状降水帯や超熱帯夜などの新気象用語よりも
ふるくっさい黴のはえた季語『溽暑』がピタリ。

この夏をやり過ごすには、
猪瀬直樹の汗だらだらのあのシーンを思い出しつつ
2冊の傑作を読みかえし居れば、
安らかに眠れるというもの。

『昭和16年夏の敗戦』1983
『ミカドの肖像』1987