【遊行一句 −2023】2023/08/01~08/05

08/05

あしひきの山河の瀬の鳴るなべに弓月が嶽に雲立ちわたる : 柿本人麻呂

〜『万葉集』『柿本朝臣人麿歌集』

 

08/04

後鳥羽院刺しし御ン蚊の末裔か : 山田佳乃

 

08/03

警察が踏み込まないでいることに象の赤ちゃんのように踏み込む : 菊竹胡乃美

#象な一句 (一首)

 

08/02

掌にみづうみの水なつやすみ : 藤本夕衣

 

08/01

母国亡ぶる季節、晩夏の水族館(アカリウム)昏れて心霊のごとし水母は : 塚本邦雄

〜『水銀伝説』