<遊行一句 −2026> 2026/05/11~05/15

2026/05/15

雲たれてひとりたけれる荒波を恋しと思えり能登の初旅 : 松本清張

 

2026/05/14

昼寝する枕に金をかけにけり : 大石悦子

 

2026/05/13

咬むための耳としてあるやはらかきクウェートにしてひしと咬みにき : 黒木三千代

 

2026/05/12

幸さながら青年の尻菖蒲湯に : 秋元不死男

 

2026/05/11

鍵束のなかの一つに覚えなし鍵はわれらの指を記憶し : 小島ゆかり