<アートな一句 2025> 2025/12/11~12/15

12・15

銃声をききたくてきし寒林のその一本に尿(ゆ)まりて帰る : 寺山修司

 

12・14

体内も枯山水の微光かな : 橋閒石

 

12・13

夜になるとゆくてはながくなるといへ等間隔の裸木の影 : 魚村晋太郎

 

12・12

ピッチングマシーンの音冬に入る : 涼野海音

 

12・11

本の背が凍りはじめて書架の上を主なき言葉たちが漾ふ : 大辻隆弘