空海はほんとうにひとりだったんでしょうか?
在原業平はひとりではない、という説はよくいわれる。
さまざまな説話、歌物語の色好みの代表として業平の名前が
使われている。
また、政治戦略として一国をおとす色好み籠落作戦の集団組織
という新説、珍説もある。
司馬遼太郎、陳舜臣の語る空海は想像創作ではなく、
歴史考証をかさねたものである。
それにしても、運やツキがありすぎはしないでしょうか?
青年前期の山野修行、遣唐使の経緯、入唐後の展開。
31歳の空海と38歳の最澄。
このふたりの巨人が日本を動かしていた。
年齢はおくとしても、今から1200年前の
ふたりの怪物のやりとりは、あまりに生々しい。
空海は実在した人物か?