ベルリン歌劇場『トリスタンとイゾルデ』:NHKホール

指揮バレンボイム。ワグナーの官能性を象徴したのは主

役よりルネ・パケ演じるマルケ王。天使というより瀕死

の大鷲を連想させる舞台が潜在鬱屈する情念をぬらぬら

と暗示。5時間、混沌としたワグナーに揉みしだかれる。