野見山暁治エッセイの筆さばき

『ユリイカ』
最近は、俳句の世界に気持いい波風をおこした
特集がありました。
ある人の机の上に、8月号『野見山暁治-絵とことば』
がおいてあります。
なかのエッセイに<二枚の手>。
・・・手だけの絵を今までに二枚描いている。・・・
そういう内容の文章です。

「とあるけど、ぼくは三枚目の手だけの絵を持っている。
これを野見山さんが生きているうちに報告しておかなくちゃ」

ちょっとおもしろそうな縁なので、早速購入して
よみはじめました。

福田和也=選
<傑作エッセイ選集>というコーナー。
じつに味のある文章。
一気に風通しがよくなりました。
<共倒れだな、洲之内さん>
これは、100号の大作より値打ちあることばの筆さばき。

これを読んで、こんどは洲之内徹さんの
『気まぐれ美術館』をよみかえしたくなりました。
芸術新潮に連載されて、たのしみでした。
なんかつながっていくなぁ。