『名妓の夜咄』 岩下尚史 著

岩下尚史の文章には艶っぽさがある。
今回は、新橋芸者の聞書 『名妓の夜咄』。

~前略
大歌舞伎の俳優を買うとなれば、逢瀬の度に枕金を渡すだけでは
幅が利かず、役者が公演をするとなれば、観客を大勢募って、連中
という団体見物をしなければならない上に、(中略)
当時の梨園と花柳界の関係はこのようなもので、役者は芸者に
金で買われるものであった。

この事情が変わってくるのは、
関東大震災を境とするあたりからではないか~
とつづいていきます。