スーパームーン、
ぞわぞわと腕に剛毛がはえてきた。
満月をながめながら、
山頭火と放哉の月の句を並べてみました。
< ![endif]–>
月夜、あるだけの米をとぐ
こんなよい月を一人で見て寝る
ちょっとおもしろいので、
ふたりに、タイマンを張ってもらいましょう。
同世代、同じ師匠につき、自由律、
おなじように放蕩無頼、ええっとホームレスですね。
どうしようもない私が歩いている
墓のうらに廻る
分け入つても分け入つても青い山
春の山のうしろから烟が出だした
鉄鉢の中へも霰
いれものがない両手でうける
へうへうとして水を味ふ
せきをしてもひとり
うしろすがたのしぐれてゆくか
足のうら洗えば白くなる
上が山頭火。
下が放哉。
こうすると、ふたりにちがいがみえてきます。