心斎橋で
『我が子を食らうサトゥルヌス』に出会って驚きました。
~大村邦男コレクション~にふらっと迷い込んだときでした。
『ロス・ヌエボス・カプリチョス』のタイトル。
森村泰昌さんがゴヤと取り組んだのは2005年。ゴヤのサトゥルヌスよりは随分肉体派です。(つい先日、ベラスケスと格闘中のお姿はほっそりされてましたね)。
ゴヤより200年前、ルーベンスがローマ神話から同じモチーフで作品を残しています。
こちらがさらになまなましく、おもしろいのは現存するのは後世修正版で、
元絵ではサトゥルヌスの股間が隆々と勃起していたそうです。
森村さんは、ゴヤをモチーフにしながら、ルーベンスにきまぐれカプリチョス
していたんですね。これは必見。
できれば、プラド美術館で『我が子を食らうサトゥルヌス』
ルーベンス・ゴヤ・森村泰昌 3作品を並列展示でみたいものです。