【 タイム食句】03・01〜03・05

3・5
春のゆき浴びる駅舎でもうしばらくカステラみたいな会話をしよう : 山田航
〜〜中指を押しかえしくるしめりあり
3・4
ひな寿司の具に初蝶がまぜてある             : 金原まさ子
〜〜鱗粉激辛粗挽き胡椒
3・3
死刑廃止論さながら春の夜の蛤の鍋ふきこぼれたり      : 黒瀬珂瀾
〜〜貝合わせ三人官女の雛遊び
3・2
三つ目の人格のまま目刺焼く                : 津田このみ
〜〜仮面つければこんなに楽に
3・1
銅と同じ冷たさ帯びてラムうまし。どの本能とも遊んでやるよ : 千種創一
〜〜ぬる燗の錫徳利でサエズリを