3・25
春あさき道灌山の一つ茶屋に餅くふ書生袴つけたり : 与謝野鉄幹
〜〜桜餅葉っぱ食うなとまんじゅう屋
3・24
蕗の薹空が面白うてならぬ : 仲寒蟬
〜〜苦味がうまき臨界域に
3.23
飯蛸の死に方ひとつつまみあげ今日の酒ののみ方 : 高瀬一誌
〜〜涅槃へは螺旋の形に足曲げて
3・22
魚の目を箸でつつくや冴返る : 芥川龍之介
〜〜たたみいわしの大量虐殺
3・21
島耕作にも坂の上の雲にも馴染めざる月給取りに一つ茶柱 : 田村元
〜〜防人にむかうお別れ左遷され
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