8・20
ちゆしんがひえきつてゐるかたゆでのたまごをよるのキッチンに剥く : 大西久美子
〜〜瓢亭で瓢亭玉子うち煮抜き
8・19
枝豆や三寸飛んで口に入る : 正岡子規
〜〜刺し身の蝿も横目にゆるす
8・18
紫の葡萄をは搬ぶ舟にして夜を風説のごとく発ちゆく : 安永蕗子
〜〜アレクサドリア都市陥落の炎立つ
8・17
世に住めば叩かれ通す西瓜哉 : 森川許六
〜〜そういうキャラにわたしはなりたい
8・16
素麺を交互にとりあげてゆけばやがてあらわな風の生誕 : 雪舟えま
〜〜雲の峰麺を流せば瀧現るる